東洋インキSCホールディングス(株)の本社社員食堂「キッチンリオン」が、2018年4月より応募が始まる「健康な食事・食環境」認証制度のモデル給食施設として先行認証された。現在、本認証制度の認証基準に基づく「スマートミール」をメニューとして提供している。
「健康な食事・食環境」認証制度は、外食・中食・事業所給食で、「スマートミール(健康な食事)」を、継続的に、健康的な空間(栄養情報の提供や受動喫煙防止等に取り組んでいる環境)で、提供している店舗や事業所を認証する制度。厚生労働省の「日本人の長寿を支える『健康な食事』のあり方検討会」報告を受け、2015年9月に健康局長通知として示された「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」をふまえ、日本栄養改善学会・日本高血圧学会・日本糖尿病学会など7つの学協会からなる「健康な食事・食環境」コンソーシアムが審査・認証する。
東洋インキグループは、2016年の京橋本社移転に合わせてオープンした新社員食堂「キッチンリオン」の設計および運営を、社員の利便性向上とコミュニケーション活性化、そして、社員の食習慣に働きかけることによる健康増進支援という方針を掲げて展開してきた。これは、グループのCSR行動指針の1つに掲げる「快適で自己実現のできる職場環境の醸成」にもつながる。
特に健康面においては、野菜や大豆製品中心の副菜小鉢の提供、塩分摂取量を増加させてしまう漬物の提供廃止、減塩・ノンオイル調味料の提供、日替わり健康米やサラダバーの導入などの具体的な施策を、食堂運営委託会社である西洋フード・コンパスグループ(株)と協力して取り組んでいた。このような全方位的な取り組みが評価され、このたび、本格的な認証制度スタートに先立ち、制度のモデル給食施設の1つとして「先行認証」された。
■スマートミールについて
スマートミールとは、健康に資する要素を含む栄養バランスのとれた食事の通称。スマートミールの基準は、厚生労働省の「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」(平成27年9月)や食事摂取基準2015年版を基本とし、さらに給食会社4社の実際のヘルシーメニューの献立分析を行って決定した基準であり、料理・食品の構成は以下の通り。
(1) エネルギー量は、1食当たり450~650kcal未満(通称「ちゃんと」)と、650~850kcal(通称「しっかり」)の2段階とする。
(2) 料理の組み合わせの目安は、①「主食+主菜+副菜」パターン ②「主食+副食(主菜、副菜)」パターンの2パターンを基本とする。
(3) PFCバランスが、食事摂取基準2015年版に示された、18歳以上のエネルギー産生栄養素バランス(PFC%E;たんぱく質13~20%E、脂質20~30%E、炭水化物50~65%E)の範囲に入ることとする。
(4) 食塩相当量は、「ちゃんと」3.0g未満、「しっかり」3.5g未満とする。
(5) 牛乳・乳製品、果物は、基準を設定しないが、適宜取り入れることが望ましい。
(6) 特定の保健の用途に資することを目的とした食品や素材を使用しないこと。
■「健康な食事・食環境」認証制度 公式ウェブサイト http://smartmeal.jp
↧
【「健康な食事・食環境」認証】東洋インキSCホールディングスの本社社員食堂「キッチンリオン」、先行認証
↧