平昌2018冬季オリンピックを控え、韓国で予想される厳しい寒さへの対策として、 アスリート、観客、メディア、その他の参加者にとって良好な環境を実現するための準備が、オリンピック関連会場で進んでいる。
ダウ・デュポンの子会社であるザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの建材技術がオリンピックプラザ、国際放送センター、オリンピックスライディングセンターで活用されており、さまざまな環境要素から観客を守り、熱漏れを最小化し、競技に最適な氷の表面状態を維持することに貢献する。
「オリンピックの公式化学会社であるダウは、革新的ソリューションを活用し、競技と周辺地域のために優れた性能を備えたインフラ整備に貢献します。ダウの持続可能な 技術製品群は、まさに科学とスポーツが交差する場で活躍します」と、ダウ・オリンピック&スポーツ・ソリューションズのバイスプレジデントであるルイス・ベガ氏は述べている。
断熱と断冷
オリンピックプラザは、開会式と閉会式で使用されるオリンピックのランドマークとなる施設であり、国際放送センターは、メディアが集まる中心拠点として機能する。平昌の2月の平均気温は1~2℃であるため、建物のエネルギー効率を最大化し、暖房コストを下げる対策が不可欠。この2つの施設において、ダウのさまざまな技術が重要な役割を果たしており、温かい空気を保ち、防寒防湿性能を発揮する。壁面や屋根には、ダウのPAPI™ポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)を配合したPIR(ポリイソシアヌレート)パネルが施工され、断熱性を高めている。高性能な断熱材であるこれらのパネルは、会場を寒冷な気候から守るとともに建物のエネルギー効率の向上に寄与し、建物の省エネに貢献する。
また、壁面と屋根には、ダウのVORANOL™およびISONATE™ポリウレタンコーティング技術とVORASTAR™コーティング技術が施されており、建物に防水性を付与している。さらに、ダウコーニング®™シリコーンシーラントは、壁面のドアや窓枠まわりの隙間を埋めて冷気の侵入を防ぐことで、国際放送センターで活動する報道陣を平昌の寒さから守る。外気を侵入させず、耐候性にも優れたこのシーラントソリューションは、世界中の有名な建築物で使用されており、意匠性を保ちつつ建物外郭の気密性を向上させている。
オリンピックスライディングセンターには、防寒のためではなく、低温を保ち、氷の質を一定にするためのダウの断熱技術が施されている。スライディングセンターの断熱処理には、ダウのVORANOL™とPAPI™ポリメリックMDIを配合したポリウレタンスプレーフォームが使用されている。この断熱ソリューションにより、温度を安定的に管理して競技場の氷が解けるのを防ぐことで、良好な氷のコンディションを維持し、リュージュやボブスレー、スケルトン競技に出場する選手の安全性とパフォーマンスの確保に貢献する。
「ダウの断熱、シーリング技術は、オリンピックプラザ、国際放送センター、スライディングセンターなど、平昌2018冬季オリンピック主要会場におけるエネルギー効率の向上に貢献しています」と、ダウ・オリンピック&スポーツ・ソリューションズでアジア太平洋地域コマーシャル・ディレクターを務めるフィル・オー氏は述べている。「オリンピックプラザと国際放送センターでは温かい気温を保ち、スライディングセンターでは低温を保つために使われている技術は、ダウの建材ソリューションの多機能性を示しています」