住友化学(株)は、世界で初めて、同一面で多色表現が可能なアクリル樹脂製シースルー導光板を開発した。今後、建材、店舗の装飾やディスプレイ、看板など幅広い用途での採用を目指す。 今回開発したシースルー導光板は、通常は透明に見えるが、端面(エッジ)から光を照射すると、多色の模様が浮かび上がる特殊な導光板で、現在4色(白、赤、青、黄)の表現に対応できる。シルクスクリーン印刷で加工でき、低コストで少量多品種生産が可能な点が特長。
同製品には、液晶テレビ等に使用されるアクリル樹脂製導光板事業を通じて住友化学が20年以上にわたって培ってきた、導光板の印刷設計や透明インクの技術を応用。11月にはカラーバリエーションを12色へと大幅に増やす予定で、引き続き、用途提案を積極的に進めていく。
なお、住友化学100%子会社の住化アクリル販売(株)が、10月26日に開幕する「CMF TOKYO 2017-SENSE」に同製品を出展する。
<CMF TOKYO 2017-SENSE>
CMF®とは、Color(色)、Material(素材)、Finish(仕上げ)の頭文字で、さまざまな製品の“表面材”を構成する3 つの要素。同展示会は、CMF®に関する優れた技術とデザインの融合により、ものづくりの可能性を広げ、日本の産業を活性化することを目的としている。例年、素材や加工メーカー等が出展し、デザイナー、装飾関連企業等が参加している。
2017 年の開催概要は以下の通り。
開催期間:2017 年10 月26 日(木)~10 月28 日(土)
会 場:LIGHT BOX STUDIO AOYAMA(東京都港区南青山5-16-7)
H P:http://sense-cmf.tokyo/
<住友化学の展示概要>
高機能アクリルシート(商品名:テクノロイ®)を基材としたシースルー導光板を立体的に配置。透明印刷したデザインを3次元的に見せている。立体的な演出により、平面での表現にはないアクリルシートの新しい美しさを追求しており、同社高機能アクリルシートの透明感、薄さ、軽さ、シースルー導光板の多彩な表現力を体感できる。