高度なポリアミド(PA)ソリューションのグローバル・リーダーであるソルベイは、連続的に200℃の高温環境下で動作するターボ・エア・ダクト、インタークーラ、シリンダー・ヘッドカバーといった自動車アプリケーションに向け、熱安定性に優れたポリアミド製品「Technyl(r) Red S」を発表した。
ソルベイ・パフォーマンス・ポリアミドのグローバル・ビジネス・ユニットでオートモーティブ・グローバル・マーケティング・マネージャーを務めるDidier Chomier氏は、「全く新しい製品であるTechnyl(r) Red Sは、この7年間で4,000万台以上の車両に採用された豊富な実績を持つTechnyl(r) HPのテクノロジーを受け継いでいます。Technyl(r) Red Sは自動車用途において、部品性能や加工コスト効率を損なうことなく、優れた耐熱老化性を発揮します」と語る。
Technyl(r) Red Sの連続使用温度は、最高210℃(1,000時間)もしくは200℃(2,000時間)。またTechnyl(r) Red Sの革新的な組成は、耐衝撃性、酸縮合物に対する耐薬品性、高流動性、優れた外観品質、卓越した溶着性など、いくつもの利点が強化されている。
この新たな製品は、現在、自動車業界の主要サプライヤによって承認され始めている。Didier Chomier氏は、「Technyl(r) Red Sの開発は、熱管理部品を手掛ける主要企業との長年にわたる協力関係の成果と云えます。また当社ではさまざまなターボチャージャー・システムに対応するため、クラス最高を誇るAPT(r)(Application Performance Testing)センターの拡張も実施しています。これによりお客様は、自社の動作条件下で部品性能を検証することができます」とコメントしている。
ソルベイは、高度な材料解析から用途の検証に至るまで幅広い技術サービスの提供によって顧客をサポートし、新たなアプリケーションにおける上市期間の短縮に寄与する。ソルベイが提供するサービスには、Sinterline(r) PA6パウダーを用いた3Dプリンティングによる機能試作、MMI(r) Technyl(r) Designによる予測シミュレーション、APT(r) Technyl(r) Validationセンターにおける部品試験などが含まれる。
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【PA】ソルベイ、高耐熱性が求められる自動車アプリケーションの性能を向上する「Technyl Red S」発表
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