工学院大学の学生プロジェクトである『工学院大学ソーラーチーム』は、10月8~15日にオーストラリアで開催された世界最大級のソーラーカーレース「2017 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」に3度目の参戦を果たし、アクシデントやレース途中の悪天候などの影響を受けながらも6日間かけて豪大陸砂漠地帯3,021kmを完走。チャレンジャークラス7位でゴールした。
2015年の前回大会では実用性重視のクルーザークラスで準優勝の実績を残し、今回はより速度を重視した冠クラスであるチャレンジャークラスに2013年大会以来、2度目のチャレンジをした。上位チームより大会出場実績などが劣る状況下でも大学の研究資源(教員)と“ものづくり”の施設を最大限に活用し、約50のサポート企業から最先端素材や技術提供を受けながら、車両の開発・設計から製作などに取り組んだ。さらに、ソーラーカーのドライバーを学生たちが務め、レース中の車両メンテナンス、キャンプ、メディア対応などレースに関わる全てを学生主体で行いながら、3,021kmを完走した。
学生キャプテン、中川拓朗氏(大学院 修士課程 機械工学専攻2年)のコメント。
「今回のレースは予期せぬトラブルに見舞われ大変なことが多くありました。優勝という目標には届きませんでしたが、多数チーム脱落の中、無事完走できました。世界大会に向け、メンバーと共に泥臭く、無我夢中で作業に取り組んできました。このメンバーでなければ3,021kmを完走することはできなかったと思います。ご声援ありがとうございました」
ソーラーチーム監督、濱根洋人氏(工学部 機械システム工学科 准教授)のコメント。
「アクシデントにより一時はレースをあきらめることも考えました。今まで何度かWSC に出場しましたが、今回はゼロからスタートする位の気持ちで学生とともに困難を乗り越え、いくつもの課題を解決しながら無事にレースを終えることができました。悪天候のために途中数回はバッテリーゼロの状況で、太陽パネルのみで走行する場面もあり、改めて自然エネルギーの厳しさを実感しました。学生たちが目の前の課題を一つずつ解決し、最後までやり遂げてくれたことを誇りに思います。最高のレースでした。ご支援・ご声援をありがとうございました」
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【2017 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ】工学院大学ソーラーチーム、世界最大級のソーラーカーレースで豪・ダーウィンからアデレードまでの3,021kmを完走
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