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【特殊アミン】BASF、中国・南京の生産能力をさらに拡大

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SnapCrab NoName 2017 10 4 12 32 42 No 00 R BASFは、中国・南京ケミカルインダストリーパーク内にある既存の自社拠点に、特殊アミン製造工場を新設する。新しい多品種生産工場では年間21,000トンの製造が可能であり、南京の特殊アミン製造施設におけるBASFのアミン類ポートフォリオをさらに拡充する。工場は2019年の稼働開始を予定しており、主に1,2-プロパンジアミン(1,2-PDA)、n-オクチルアミン(n-OA)、ポリエーテルアミン(PEA)の製造を行う。
 BASF中間体事業本部のプレジデントであるシュテファン・ブランク氏は次のように述べている。
 「BASFは世界中で幅広いアミン類を提供しており、今回の投資はアジア太平洋地域市場の需要の高まりに対応していくという、当社の継続的なコミットメントを反映しています。BASFはアミンの開発、製造において長年の経験を有しており、今回新設する工場は、こうした多彩な中間体製品市場におけるBASFの世界的なリーダーとしての地位を強化することになるでしょう」
 BASF中間体事業本部アジア太平洋地域担当シニア・バイスプレジデントであるナラヤン・クリシュナモハン氏は次のように述べている。
 「私たちは今回の投資によって、エポキシ樹脂の処方材料、スパンデックス、 除草剤や殺虫剤等の農薬製品の材料など、様々な業界や用途で中間体として用いられる、特殊アミン類に対するアジア太平洋地域での需要の高まりに対応できるようになります。生産能力の拡大により、私たちはアジア太平洋地域のお客様に、質の高い製品を安定して適時供給していけるでしょう」
 BASFは、ドイツにあるルートヴィッヒスハーフェンのフェアブント拠点でも1,2-PDAおよびn-OAを生産している。PEAの生産はルートヴィッヒスハーフェンの他、米国・ガイスマー、中国・南京のBASF拠点で行っている。
<新設工場で生産する主な製品>
 1,2-プロパンジアミン(1,2-PDA)は、弾性繊維の製造に必要不可欠な原料。また、医薬品、農薬製品、着色剤、繊維助剤、顔料、蛍光増白剤の製造原料としても用いられる。表面処理製品では腐食防止剤として用いられている。
 n-オクチルアミン(n-OA)は、抗菌剤、殺生物剤の合成に用いる化学中間体。
 ポリエーテルアミン(PEA)は、ポリウレア塗料、接着剤、プラスチックの生産などに用いる化学中間体。PEAは、風力発電所用のブレードの生産に用いる、エポキシ樹脂ベースのシステムの硬化剤としても用いられている。BASFはBaxxodur®(バクソデュアー)というブランドでPEAを提供している。
 BASFは約300品目のアミン類を取り扱っており、このようなタイプの化学中間体において、世界で最も多様な化学中間体ポートフォリオを有している。アルキルアミン、アルカノールアミン、アルコキシアルキルアミンの他、複素環アミン、芳香族アミン、また特殊アミンも提供している。さらに、高度な光学純度と化学的純度を備えるキラルアミンのポートフォリオも拡充された。こうした多彩な製品は主に、プロセスケミカルや医薬品、農薬製品、化粧品、および洗剤の製造に使用されている。また、コーティング剤、特殊プラスチック、複合材料、特殊ファイバーの製造にも役立てられている。


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